2011年10月31日月曜日

奈良県山添村 神野山(こうのやま)

奈良県山添村の県立自然公園、フォレストパーク神野山を散策した。
山添村はお茶や茸の生産でも知られているそうだ。
冬に向けて、美しく刈り込れた茶畑がキラキラ陽ざしに輝いていた。
映山紅という食事のできるレストハウスや、羊放牧のめえめえ牧場、森林科学館、自然野外活動センター、羊毛館、木工館などがある。
鍋倉峡入り口のPに駐車して出発。
鍋倉峡に水は流れていない。
しかし、ゴロゴロの黒い岩の下をポコポコという水音がする。
ジャージャーでもなく、サラサラでもなくポコポコ?
鍋倉峡は、天の川と夏の大三角形を地上に映した創造物ではないかという説だ。
確かに、周囲にさしたる岩のない森に650mの溶岩の流れのようにゴロゴロと岩が続いている。
わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ、琴座のベガを表しているという巨石もあった。
山頂の芝生やツツジの群生、また神野寺(740年建立)の奥には天狗杉があり、「神野の天狗」の昔話に思わず頷いてしまう。

頂上からの眺めは素晴らしく秋風に吹かれてのティータイム。
茶畑の横を歩いて神野寺と天狗杉、めえめえ牧場で羊と遊んでから、映山紅で「茶粥定食735円」。

映山紅の箸袋の裏に書かれたのはこんな話。

「神野の天狗」
その昔、神野山ははげ山で、荒々しい岩肌がむき出しになった頂上に、たった一本の杉の木が、にょっきりつっ立っているだけでした。
この山に住む天狗衆は、やっぱり天狗が住んでいる向かいの青葉山の美しい芝生や若い木々、きれいな岩山を、いつもうらやましく眺めていました。
ある時、ふとした事から、両方の山の天狗衆が大ゲンカを始め、かんかんに怒った青葉山の天狗衆は大事な芝生や草木、大石を神野山めがけて、どんどん投げつけました。
神野の天狗衆は、投げるものがありませんから、わざと弱いふりをして見ているばかりでした。
そのうち、はげ山だった神野山は全山、美しい芝生に包まれ、石の流れは鍋倉峡を作り、若々しい緑とつつじの花が咲く景勝の地となりました。
反対に、あれほど美しかった青葉山はまるはだかとなり、神野の天狗衆はやんやの声をあげて大喜びしました。
ふもとに住む里人たちもまた、おおいに喜んで山に登り、天狗さんにごちそうやお酒をささげ、家の入り口には勝運、福運、魔よけとして天狗を飾って家運の繁栄を祈ったということです。
この習わしは今も続き、つつじの咲く九十八夜を中心に神野山登りをして賑わっています。

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