荒涼とした砂漠のような大地。
かって支配したフセインの圧政下で傷ついた人々。
老いた母親は孫を連れてフセインに兵士として駆り出されて行方不明になった息子を探している。
12年間も探し続けている。
生きていないなら、と100万人とも言われる犠牲者の埋められた墓を捜し歩く。
穴を掘って、打ち捨てられた遺体の山を「墓」というのか?
次々に発見される遺体の「墓」をめぐって行く二人。
現実を見つめる旅を続けるうちに、兵士になりたいといっていた孫は「お父さんが望んでいた音楽家になる」という。
しかし、祖母との別れはすぐにきた。
孫はたった一人でイラクを生きることになる。
「本人を確かめるまで認められない。」
東日本大震災でも何度も聞いた言葉。
きっと私も同じ行動をとるに違いない。
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