5階の窓から富士山のよう形の小さな山が見えていた。
名をオクリセンというそうだ。
さて、
その昔、姫神山は岩手山の妻だった。
心根優しく、岩手山を愛していた。
しかし、岩手山は美人の早池峰山に浮気をして、姫神山が邪魔になった。
そこで、オクリセンに「姫神山をどこかへ棄てて来い。」と命じた。
オクリセンは優しい姫神山を密かに愛していたし、姫神山が岩手山を愛していることも知っていた。
朝になり、目を覚ますと岩手山は驚いたよ~!
なんと目の前に姫神山がどんと座り、その横にオクリセンまで姫神山を見守るように座っているではないか!
しかも、愛しい早池峰山が見える方向に、二つの山はち~んまりと座っている。
岩手山は真っ赤になって怒った。
全く火を噴いて怒った、怒った~。
そして、オクリセンの首をちょん切って、自分の肩口に乗せてしまった。
ホラ!岩手山の肩に大きな塊が見えているあれ!
オクリセンの山頂がだだっ広いのはそんな訳・・・・・
「いこいの村岩手」の売店に張られていた民話。
東北なまりで伝えられたらいいのになあ。
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