2010年11月27日土曜日

西前四郎著「冬のナデリ」

マッキンレー冬季登頂記。
奇跡的な登頂!
本当に、本当に奇跡の生還を読む時、緊張で胸がドキドキした。

登山隊の一人はなぜ山を歩く?をこう表現している。

本文より
「ほら、ちょうど、森を抜けて尾根の上に立つと新しい景色がはるかにほろがるだろう。知らない土地とか山なみとかが。そこにどうやって行けばいいのかは分からないが、ここからつながっているのは確かだ。あれが自分の次に行く先だって初めて気がつく。
人は自分の行き先が初めっから見えていて歩き出すわけじゃないだろう。歩いているうちに目当てのものが見えてきて、近づいてみると次が見える。やあ、あれが目的だぞって。
よくね、登山というのは頂上に立って景色を振り返るのが楽しいんでしょうね、と聞く人がいるけど、あれは想像力が貧しい発想だろ。
そうじゃなくって、登っている一歩一歩も、顕微鏡をのぞく一日一日も楽しい。その先に見えるはずの未知の平原に心ひかれて進むんだからねえ。」
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